伊丹十三記念館を訪れて-愛媛県-

建築探訪というと固くなるので、おすすめ場所を少しご紹介したいと思います。

2014年に訪れた、愛媛県松山市にある、≪伊丹十三記念館≫ です。
〒 790-0932 愛媛県松山市東石井1丁目6番10号 TEL.089-969-1313

館長:宮本信子さん 設計者:中村好文氏

私の好きな建築家の一人に、吉村順三氏(軽井沢の別荘という作品が有名です)という方がおられるのですが、中村好文氏は、その方と師弟関係にあり、家具製作のアシスタントをされていました。暮らし、住まい、住宅に関する著書が多いので、私も数冊読んでいましたが、建築は見たことがなかった為、愛媛を訪れた際立ち寄りました。

この建築で一番印象的なのは、中庭です。エントランスから入り、すぐに写真の風景が飛び込んでくるのですが、ここを中心にゆっくりとした時間が流れます。

伊丹十三記念館の中庭

いただいたパンフレットは表紙だけ載せておきます。
開くと図面が載っていて、ユニークなので今でも置いています。

伊丹十三記念館のパンフレット

伊丹十三氏が、商業デザイナーでいらしたことを、私はここを訪れるまで知りませんでした。デザイナーなので、もちろん絵もお上手です。料理上手で、家事や子育てにも関心があったそうです。生活・暮らし(猫、音楽、俳優、エッセイ、家族、乗り物)が展示室にはたくさん散りばめられており、私を全て知って帰ってくださいと言わんばかりの内容でした。

(展示に関しても、中村氏が手掛けられたそうです。暮らしや住まいについて探求されておられる建築家に、伊丹十三氏のすべてを表現してもらいたく、館長が依頼されたように思います。)

建築を見たくて訪れることが多いので、建物の印象が強く残るのですが(美術館や博物館は特に)こちらは建築が主張しすぎておらず、伊丹十三氏の印象が強く残っています。
伊丹十三氏がしっかり前にでて、それをサポートしているという建物に感じました。

伊丹十三氏の愛車ベントレー
建物の入り口より前に伊丹十三氏の最後の愛車ベントレーが展示されています。
色んなところで先生がお出迎えしてくれますよ。映画をまだ見たことのない世代の方でもきっと彼のファンになって帰ることになると思います。そして、映画ファンの方はもちろんですが、建築探訪目的の方も、暮らしや生活に興味のある方も訪れて満足できる場所だと思います。是非一度、訪れてみてください。

ちなみに、私は家に帰って、伊丹十三氏の映画を借りに行きました。

以前、好きな芸能人の一人として書かせていただいた、星野源さんも2017年に伊丹十三賞を受賞され、来館されています。来館記がHPにありましたので、ファンの方は是非そちらもご覧ください。宮本信子さんと楽しくここを回られた様子がわかります。

http://itami-kinenkan.jp
伊丹十三賞 → 第9回受賞者 → 星野氏来館記 からダウンロードできますよ。